私服

情報班二人
この二人の私服描いたことないなって思って。
続きにSSを置いておきます。
ツバキ、ゼル、ついでにコウキ。
久しぶりに執筆したいなー。
KEYは基本的に漫画なので、文章あまり書かないので新鮮。
…ほら…Reの方がシリアスすぎてさ…筆あまり進まなくって。笑


「ツバキって、すごいよね」
突然、そう切り出される。
一見褒められているような言葉だが、彼のいう言葉のニュアンスが非常にあいまいだったため、聞き返す。
「それは、どういう意味でですか」
「ゼルって、正直なところ全く仕事しないでしょ? 僕は僕でジェイルさんのところお手伝い行くこと多いし。実質この班を動かしてるのってツバキなんじゃないのかな~と思って」

彼――コウキは珍しく事務作業をしていた。
そう、珍しいのだ。
彼は名目上こちらの班・情報班に所属していることになっている。
だが、実質彼がこの班の仕事をすることは少なく、活動の大半は戦闘班の支援に注力されている。実質向こうよりもこちらの方が少ない人数で回すことができるため、ない話ではない。
また、宇佐美エンの加入後、さらにコウキの出向は顕著になった。宇佐美エンのお目付役か何かわからないけれど、彼は宇佐美とともにいることが多い。必然的に、こちらにいることも少なくなっていた。
つまり、この班の上位3席の2名は、全く仕事をしていないことになる。
改めて考えてみると、呆れたことだ。

「あれ、コウキ? 珍しいね」
この絶妙なタイミングで、噂の班主席が登場した。
朱にも似た赤い髪と金の双眸。
歩く度、耳元の金属がぶつかり合う軽やかな音がする。
いつもと全く変わりないこの上司は、
一瞬ちらとこちらを見ると、少し不満足そうな顔になった。
「え、何か話してた? 二人ってもしかして仲良かったかな?」
「二人で秘密の話。ゼル~、嫉妬してもいいよ?」
「コウキさん何おっしゃってるんですか。」
意味もなく意味深なことをいうコウキを諌める。
そんな些細でどうでもいいやり取りを見たゼーランディアは、笑った。

たぶん、この笑顔だ。

ゼーランディアを見たときに、思った。
この人の、この笑顔だ。

こちらが色々難しいことを考えていても
この笑顔だけですべて解決できてしまいそうな眩しさ。
人の心を惹きつける何かを持つ、この人は。

「ゼル様」

その人の名前を、呼ぶ。
愛称か敬称かよくわからない呼び方だな、とは思いながらも。
いつまで経っても慣れない、心動かすその人の笑顔は、こちらを向いていて。
「…ツバキ?」
少し首を傾げるその人。
どうしてこの人にこんなにも惹かれるんだろう。
少し悔しい。

「なんでもありません。ところで何しにいらっしゃったんですか?」
「え、何その言い方ー。ツバキ冷たいー」
「ツバキ冷たいー」
「何故コウキさんも乗っかるんですか」
「面白いからー」
「ふざけないでください。」
言葉をつづけようとしても二人ともどうやらほとんど聞いていないようで
やれやれとは思ったがこれはいつも通りの展開だった。
いつもの光景といつものやり取り。
多分これからも続いていく。

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2012/05/07 21:51:41 Mon

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